扉の強さは加工で決まる

木工技術の点で優れた工夫がある扉です。写真(1)でおわかりいただける様に木枠のタテとヨコの接着部分を斜めにして接着面積を増やしています。さらに優れた点があります。写真(2)は扉の見込みの写真ですが、木の色が少し濃い部分があるのがおわかりいただけますでしょうか、それは木枠に差し込まれた三角形の板です。木枠の溝とそこに挟む板の精度が必要な仕事ですが、木枠の強度がアップされる工法です。一般の方にはわかりにくく作業も面倒なので価格にも反映してしまいますが、作り手の長く使ってほしいという気持ちの現れです。

写真(1)

写真(2)