明日の風

寓話『北風と太陽』で、旅人のマントを脱がすことができたのは暖かい太陽でした。人の心を解きほぐすのは優しさや愛、と伝えるお話です。
そもそも、この「風」はどこで生まれるのでしょうか。実はここでも「太陽」がキーワードです。
陽の光が降り注ぐと、地表の空気は暖められ、軽くなります。軽くなると空へ上るため、地表では空気が薄くなります。その薄さを補うように、周囲から空気が流れ込む…この、流れ込む空気こそが「風」となるのです。
北風と太陽…太陽が風の母ならば、はじめから勝負は決まっていたのかもしれませんね。