安藤家具の思い

家具の目的は暮らしやすい空間

収納家具を探す時にどんなことを考えていますか?
デザインや予算と共に、収納する物の量、更に片付けやすく見つけやすく出しやすいといった視点で家具を探しているのでないでしょうか。目的に合った家具は家事の生産性をアップさせてくれます。散らかりっぱなしの居間が簡単に片付きます。そして、本人しかわからないように収納されていた物が誰でもわかりやすく整理されれば、皆が片付に協力的になるでしょう。適当な家具が上手く配置されると、『諍いが減って家族の仲が良い』きっとこんな循環が始まります。
家具の目的は暮らしやすい空間です。
お客様の暮らしやすい空間を実現するお手伝いをさせていただきたいと思っております。

ながく使っていただくために

100年かかって育った木を使った家具は、100年以上使わないと地球上から木が減ってしまいます。
そんな理由だけでなく、縁あって販売させていただいた家具は長くお使いいただきたいもの、故にどんな家具が長く使われるのかを考えてみると、デザイン・使い勝手・品質・思い・・・といったところが長寿のポイントではないでしょうか?
この中で意外と忘れられているのが品質です。材料を吟味して手間を掛けてつくると、とても故障の少ない家具ができます。法隆寺などをつくる宮大工同様、目立たないところでもきちっと仕事をする。いかにも昔の日本という感じですが、とても大切です。
もし、トラブルが発生しても修理します。いつか不要になることもあるかと思いますが、その時はリメイクで形を変えたりすることもできます。こんなことが、環境保護につながっていくのかと思います。

仕事をしていて大切だと思うこと

訪問 よりよい家具をご提供させていただくために必要な情報の中で忘れてならないのが現場の状況の把握です。どんな家具にも当てはまることなのですが、特にオーダー家具には欠かせないものです。搬入経路から設置場所の広さ、梁や柱の状況、コンセントの位置、建具の色・・・現場は情報の山です。お客様のご要望に現場の状況を考慮して家具がデザインされます。

知識と経験 書棚を置きたい場所の壁にコンセントがある場合どうしますか?
コンセントの使用を優先して書棚を壁から離して置くことにするか、書棚を安定させるために壁につけてコンセントはあきらめるか?
もし、家具の背面の板の位置は状況に応じて指定できるということを知っていると、背面の板の位置はコンセントを避けた位置にすることでしょう。家具内部に線を通して台輪にコンセントを取付れば、家具は安定してコンセントも使えます。
素材や家具をつくる技術、人の暮らしや家具の使い勝手などに関する知識と経験を、いつでも活用できる準備をしてお客様のご要望にきめ細やかく対応させていただきたいと考えております。

コミュニケーション 家具はお客様のご要望をもとにつくられるのですが、実際にお客様と接する者にとっては、その情報を的確に捉えて家具に反映させることが大事な役割になります。また、設計段階の家具をわかりやすくお客様にご説明させていただくことも大切です。相互に情報不足や誤解がなく、率直な意見交換ができるときっと素敵な家具が生まれるでしょう。
家具をオーダーするのに不慣れなお客様が多いと思いますが、安心・納得してご注文いただける様に心掛けています。

納品 家具は一見頑丈なように見えますが実はとてもデリケート、できるだけ丁寧な取扱を心掛けています。
店主が納品に伺うか、業者に依頼する場合でも出来るだけ店主が立会いたいと思っています。