サイドテーブルの修理

昔日の趣を今に伝える逸品の再生
100年の時を経たサイドテーブルの修理です。剥がれかけて傷んでいた天板は、新しい突板に貼替え、丁寧に再塗装。脚まわりのぐらつきもホゾを一つひとつ補修し、しっかりと組み直しました。当時の雰囲気を大切にしながら、日々の暮らしにそっと役立つテーブルに生まれ変わりました。

天板の貼替と再塗装

ホゾの補修
店主のつぶやき
デザインが長寿の秘訣
100年ほど前のモノのようですが、修理ではなくデザインの観点から見ると、脚や天板がとても興味深く感じられます。脚は緩やかな曲線を描き、天板との接合も独特です。また、天板には厚みをもたせ、段差をつけるなど、細部に工夫が凝らされています。シンプルでありながら、どこか遊び心を感じさせるデザインからは、センスの良さが伝わってきます。きっと、こうした工夫こそが、長い年月を経ても使い続けたくなる理由なのでしょう。